Category [小督 ] 記事一覧
小督の悲話(5)嵐山の法輪寺
嵐山の法輪寺は、嵯峨の虚空蔵(こくぞう)さんと呼ばれ、十三まいりや針供養で知られています。また、今昔物語・枕草子・平家物語などに記述され、智恵、福徳、技芸上達、丑寅年生の守本尊の仏様として奉られています。その本堂奥の山中に小督塔があるそうですが、残念ながら非公開となっているそうです。 法輪寺和銅6年(713)行基(ぎょうぎ)菩薩の開基と伝え、古義真言宗(こぎしんごんしゅう)に属する。もと葛井(くず...
小督の悲話(3)清閑寺の小督の供養塔
東山にある真言宗の清閑寺(せいかんじ)は、小督が出家した寺です。清閑寺 歌乃中山と号する真言宗智山派の寺である。ここから清水寺までの山路は、かつては歌の中山と呼ばれる名所で、桜や紅葉の美しさから数多くの歌が詠まれた。 延暦21年(802)に、天台宗の寺として比叡山の紹継法師によって創建され、一条天皇の時代(986~1011)に勅願寺となった。 「平家物語」の非恋で知られる高倉天皇と小督局ゆかりの寺で、平清盛の娘...
小督の悲話(2)琴きき橋
小督がいなくなったことに、高倉天皇は再び消沈しています。そこで、天皇は側近の源仲国に小督を探し出すように命じました。ある日、仲国は嵐山の亀山で聞き覚えのある琴の音に耳を傾けました。小督は宮中一の琴の名手、仲国は笛の名手であり以前、合奏したことがあり、その音色は、小督の爪弾く「想夫恋」でした。仲国は無理やり小督を帝のもとに連れ戻します。その後、天皇と小督の間には娘が生まれますが、それを知った清盛は小...
小督の悲話(1)小督塚
清盛の娘・建礼門院徳子は高倉天皇のもとへ入内しますが、高倉天皇は、中宮の世話をする女房のもとで働く葵前という女性を愛してしまいます。しかし、たちまち二人のことが宮中の噂になり、清盛を恐れた高倉天皇は、葵を退けました。一方、葵はしばらくして病死していまいます。高倉天皇は、このことで、毎日落ち込んだ日々を送るようになり、これを心配した建礼門院は、天皇を慰めるために、美貌と音楽の才能で名高かった小督とい...
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