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2021.12/26 [Sun]
渋沢栄一の墓
渋沢栄一は、明治期を通じて民間の銀行や企業など、500以上の組織の設立に関与し、日本資本主義の発展に貢献しました。

1916年に実業界を引退し、以後は教育や文化事業などに尽力しました。
90歳になっても眼鏡なしで新聞や本を読み、自分のことはほとんだできたという栄一。
91歳の頃のエピソードが残っています。
風邪で寝込んでいた栄一のもとに、生活困窮者を救うための救護法の予算化に尽力いて欲しいとの依頼があった際、すぐに車の用意をさせ、大蔵大臣と内務大臣に面会の電話を入れました。主治医も妻も止める中、よろける足で立ち上がり、
「こんな老いぼれが平素から養生を心掛けているのは、こういう時の役に立ちたいからだ。もし、これがもとで死んだとしても、20万人もの不幸な人達が救われるなら結構なことだ。」
と言ったそうです。
昭和6年(1931年)10月、栄一は腸閉塞を起こし、検査の結果大腸がんと判明。手術をしてまで長生きしたくないという栄一を医者らが説得し、自邸で開腹手術を受けました。手術自体は成功したのですが、肺炎を起こし、食欲が減退、徐々に衰退していきました。
11月に入り、眠っていることが多くなりましたが、8日には意識がはっきりとし、財界人の見舞客に「今度は再起が難しいと思いますが、私が死にましても、魂は皆さまの事業を守護いたします。」と言葉を残しました。
昭和6年(1931年)11月11日、家族、親族が見守る中、飛鳥山の自宅で眠るように息を引き取りました。享年92(満91歳没)。
14日通夜に際して勅使、御使が遣わされ、栄一の事績を称えた御沙汰書が下賜されました。
葬儀は15日に青山葬儀場にて執り行われ、飛鳥山邸から青山までの葬送の列を沿道で4万人を超える人々が見送ったといいます。
墓所は谷中霊園にあり、主君の徳川慶喜の近くで眠っています。

左右に妻・千代、兼子、敬三夫婦、渋沢家の墓があります。

法名は泰徳院殿仁智義譲青淵大居士。

17歳の時、尾高惇忠から「青淵」の号をもらい、生涯用いました。当時、栄一の家の下に淵があり、淵上小屋と呼んでいました。そこから青淵という号になったそうです。

2024年度発行予定の一万円札見本

最終回の最後に、若き日の栄一が登場する場面があるようです。
中の家の「若き日の栄一」


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1916年に実業界を引退し、以後は教育や文化事業などに尽力しました。
90歳になっても眼鏡なしで新聞や本を読み、自分のことはほとんだできたという栄一。
91歳の頃のエピソードが残っています。
風邪で寝込んでいた栄一のもとに、生活困窮者を救うための救護法の予算化に尽力いて欲しいとの依頼があった際、すぐに車の用意をさせ、大蔵大臣と内務大臣に面会の電話を入れました。主治医も妻も止める中、よろける足で立ち上がり、
「こんな老いぼれが平素から養生を心掛けているのは、こういう時の役に立ちたいからだ。もし、これがもとで死んだとしても、20万人もの不幸な人達が救われるなら結構なことだ。」
と言ったそうです。
昭和6年(1931年)10月、栄一は腸閉塞を起こし、検査の結果大腸がんと判明。手術をしてまで長生きしたくないという栄一を医者らが説得し、自邸で開腹手術を受けました。手術自体は成功したのですが、肺炎を起こし、食欲が減退、徐々に衰退していきました。
11月に入り、眠っていることが多くなりましたが、8日には意識がはっきりとし、財界人の見舞客に「今度は再起が難しいと思いますが、私が死にましても、魂は皆さまの事業を守護いたします。」と言葉を残しました。
昭和6年(1931年)11月11日、家族、親族が見守る中、飛鳥山の自宅で眠るように息を引き取りました。享年92(満91歳没)。
14日通夜に際して勅使、御使が遣わされ、栄一の事績を称えた御沙汰書が下賜されました。
葬儀は15日に青山葬儀場にて執り行われ、飛鳥山邸から青山までの葬送の列を沿道で4万人を超える人々が見送ったといいます。
墓所は谷中霊園にあり、主君の徳川慶喜の近くで眠っています。

左右に妻・千代、兼子、敬三夫婦、渋沢家の墓があります。

法名は泰徳院殿仁智義譲青淵大居士。

17歳の時、尾高惇忠から「青淵」の号をもらい、生涯用いました。当時、栄一の家の下に淵があり、淵上小屋と呼んでいました。そこから青淵という号になったそうです。

2024年度発行予定の一万円札見本

最終回の最後に、若き日の栄一が登場する場面があるようです。
中の家の「若き日の栄一」


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